嘆きつつも建設的に。ね。/佐々宝砂
。退屈だ。強がりじゃない。つまんないのだ。つまんない。私はもう少し遊びたいのに、日が暮れて、みんなおうちに帰ってしまう。ううん。そうじゃないのかも。私は心臓が悪くて、ひとり家の中で本を読んでいて、外で遊んでる子どもたちを見てる。ごくたまに外に出てってその子たちと遊ぶ。でも退屈なのだ。本の世界の絢爛は、現実の子どもの世界になんてあるわけがないから。で、私はまた本に戻る。でも今度は外の遊びが恋しくなってくる。でももう外には誰もいなくて、夕暮れで……それでもなおかつ私はさみしいんじゃないのだ。退屈なのだ。と意地を張る。
いつまでも星座を信じてはいられない。でもそれでも星座しかないんだと気づくとき、
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