simple/たちばなまこと
 

終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる

枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
彼らをみているとその花たちが
いかに彼らを照らしているのかを知る
プロセス
春を舞い
真夏に溺れ
真夏を拡げ続ける力に溢れ
詩(うた)詠みは驚きを隠せない
感動を詩(うた)にする
今日もよき日

春に居た彼が
恐れを知りながら得た革命は
秋を見ていた
冬になる前に終わりを呼び寄せたかった

永遠の真夏のひまわり
離したくない
逃げたり狂っ
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