踊り子とジーザスみたいな奴ら/空中分解
怪物が生きている
光輝く彼の歯は
ぼくらの目の前まで延びてきて
触手のようにでろでろと頬をなで回す
ペッペペペが時間を移動する
阻止はできない
絶対出来ない
無理である
小さいチョウチンが空に沢山浮かんでいる
星ではない
小さいチョウチンである
輝いている
心がふわっとする
した
本当にした
ゾクッともした
街のはずれである
可憐に踊っているのである
忘れない様にと思い描いた情景は
風に戯れる旗の様にぶらぶらして
ちっとも伝わらないではないか
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