骨折/faik
 
傷な舌が撫でた

あたしの肌撫でた


おやすみって歌った

眠れるわけなかった


果てるまで眠けなど

向かえる前に夜明けが




あーそうだよ夜は魔物

あたしにも同意さ

月はまるでいつか見た

目玉だけの魔物のよう


食ってかないであたしを

も少し蔓延らせて


錆びのついた骨折

鍵が無くて開かない

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