詩になじまない仲/木原東子
 
家人と他人を区別した時
小さな恋の芽がとんがってくる
知らない人だから知りたいと
恋の芽は好奇心
たとえば竹が一本輝いて見えたなら
誰でも中を知りたがる
どんな人?

あんな時こんな時憧れて見詰めてる
恋の少し伸びた芽が
いつからあの人あそこにいた?
一瞬も見逃したくない特別な人

ある時恋の花となり香りだし誘い合う
信じる心、永遠に共にいたいと
あいしてる、と言い交わす
その具体の意味を知る時に


あらぁ!
こんなはずだったぁ?
あたしは誰? 背の君は家人だったのぉ?
あたしは作る人、君は食べる人
あたしは作る人、君は稼いでくる人

お互いが何
[次のページ]
戻る   Point(3)