とどのつまり/……とある蛙
 
ところで
我々は何をすべきなのか
なぜ図書館が涙を流しているのか
うまい奴はたくさんいたが
非の打ち所が頭には入ってこない。
などと奇妙な唇が呟く。

さては
眼前の靄を凝視する
なぜビル街は彷徨しているのか
賢いホームレスはたくさんいたが
臨時雇いの派遣は数が減らない
その分給料は増えない。
などとこねくり回している頭が冴える。

とどのつまり
振り向いた背後に迫っている
ポルシェの霊柩車と山高帽を被った運転手
白手袋がまばゆいが
柩の中の自殺者には見えない
などと人生の幕引だったりする。

極めて個人的な川べりの風景
川べりに葬儀場 セレモニー会館
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