お互い様なふたり/
三奈
簡単に手に入るんだ
難しい生き物なのは人間ではなく
地雷を敷き詰めている
“私自身”だったんだね
闇の中で導き出された答え
それを呟くと
うなだれていた君が、ゆっくりとこっちを向いた
振り回して、振り回されている
これが今の私たちの関係
だけど幸せになるために
安らぎや安定も欲しいから
雲を見上げて私は考え始めた
無数にある地雷
それら一つ一つの処理方法を
狭くてもいい
二人が歩けるくらいの
細い道を作り出す為に
戻る
編
削
Point
(13)