お互い様なふたり/三奈
 

敷き詰めた地雷
踏まないように爪先立ちで歩く君

だけども小指が当たってしまって
凄まじい音と共に
私の心に闇が迫る

“ごめん、ごめん”と焦る声
熱くなる目頭
笑いたいのに、笑えない
割れるような地雷の音が
頭にこびりついて、いつまでも離れなかった




穏やかな日々を送りたいのに
人間というのは難しい生き物ですね

ため息をついて顔をあげる
視線の先にあるのは、敷き詰めた地雷と
うなだれている小さくなった背中

改めてみるとすごい数
こんなのよけて通れるわけがない
君が、蟻んこでもないかぎり

きっと、穏やかな日々なんて
意外と簡単
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