哀愁の親父/梅昆布茶
 
いるのだ


それでもたまには子ずれの彼女と

食事したりもする曲者でもある


親父には野心が無い

良いのか悪いのかわからないが

適当に存在を消すすべも心得ている


自分を詩人でミュージシャンだと

人前で恥ずかしげもなく

言い放ったりもするが

実態は違うのだ


只のだらしの無い親父ではあるが

その脱力の姿勢を

美学に高める為に日々

精進しているのだが







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