茫洋、茫洋/faik
例えるならば、高いところにたまった塵
例えさせて頂けるのであれば、
新しいのを買った途端に出てくるそれ
のような
見つけられた途端に、疎まれるような
見つかりさえしなけりゃ、どうともないような
恐らく、私が人様に与える不快感というのは
そういう類のものでありまして
触れさえしなければ
人畜無害なはずなのですが
私もやはり、人ですので
人と呼ばれるものですので
時には好奇心などをもって
時には嗜虐心などももって
わざと風に吹かれてみたり
わざと隅から出てきてみたり
誰の得にもならないような
そういうことをしたくなるのです
愛おしくなればなるほどに
そういう気持ちになるのです
嗚呼、
今日も空が、白いや
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