4月20日/はだいろ
う興味を持って、検索をしようとしているひとがいたら、
ぼくは、絶対、やめておけ、と言っておきたい。
ビヨン・アンデルセンは、「ベニスに死す」の中のタジオ、
永遠のタジオ、それでいいのである。
人は老いる。
残酷なことに、
まるで、映画のなかのダークボガードの逆説のように。
それでも砂時計を裏返すように、
生まれてくる命。
時間は永遠で、美は一瞬。
それとも美は永遠で、時間は一瞬なのだろうか。
ぼくの、
はじめてのこどもの、
予定日は、4月20日だそうだ。
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