私的な音楽牧場/さすらいのまーつん
 
 山ほどCDを買って 本当に気に入ったのは多分、全体の1、2割だろう。
 今聞いているのは 老ピアニストが奏でる イマフウのジャズなのだが

 Black and White というタイトルの曲で 最初 ラジオで耳にしたときに、それをいつも手元に置いておきたいと 思ったのだ。
 まるで市場で牛を買ってきて 自分の牧場の柵の中に 放すような気分に 似ているかもしれない。

 その草生い茂る牧場は 僕の頭の中にあり それを囲む柵の入り口は この頭の両側に 水差しの取っ手のように着いている 二つの耳 という訳。

 だが一方で 昔若い頃に 背伸びして買ったはいいものの その後ホコリをかぶ
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