探索/葉leaf
 


君の眼の内容に鉱脈が続く。僕は君の眼の地軸が太いことを君に隠してきた。君には幻覚を売る権利がある。そして眼の先端を選ぶ権利も。僕には君の血の流れる音がまぶしすぎて、脂肪の宛先を忘れてしまう。君の血はいつか光ファイバーを通ってディスプレイに固着するだろう。僕は君の血を弾き散らして一冊の辞書を書く。血は情報だ。君の唇を消火すると、僕の靴から都会は広がっていく。窓ガラスには風紋が刻まれ、鍵穴は壁に増殖する。都会の前線から流れ落ちる君の鼓動。僕の指先が殺していく音楽を、君の耳が回収する。君の耳の内容に水滴が付着する。君の耳を中心に空は回っているのだ。すべての影は暗号であり、君の細胞を通さなければ
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