埋める/
草野春心
ならば
声をあげて泣きながら
あなたを埋めてやらなくてはなりません
もちろん雨はきます
理不尽な暴風と、
眩しい閃光はあなたのことを
苛もうとします、かれらだって、
本気なのです、
わたしは、涙を流しながら、
やり遂げなくてはなりません、
あなたを
穴に突っ込み
土をかぶせ
たくさんの草をかぶせ
馬鹿みたいに
涙を流しながら
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