はたらく/一 二
た
考える暇があるなら体を動かさないと
いけないからだ
バイトをせず
親の仕送りだけで
バイクに乗っていたり
合コンばっかりしている
客として来る同級生を物凄く羨ましく感じる
彼らは趣味のために苦しまず
お金を得るために
媚びへつらわないでいいからだ
俺は仕送りを貰えず
働いているのにバイクも買えず
合コンには怖くて行けないからだ
バイトが終わって
家に帰って
ご飯を食べて
風呂には言って
現代詩フォーラムみて
眠るとき
どうしようもない不安に襲われる
不安が囁く
「お前だけ青春をしくじっているぞ」
俺はこう言い返す
『世間一
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)