ちひローズナイフ、側転兵器主体。/狩心
 
当時あなたは死んでいた、 ちひろが生まれた日、あなたは。、
 放火の女性の、体内を彷徨っていた、 途方もなく一人で、 誰にも許されない筋肉を
 削ぎ落としながら、 涙していたの、 生まれた、 わたしの暖かい死者が 生まれたと、
 赤ん坊は居ないんだよと、おねぇちゃん、
おとうさんの墓石に手を合わせた、

触れているのよ、
あなたから
ではなく、
わたしから。、


             ‐わたしの知らない人、一番遠くの、近しき者へ‐


*補足、定性、

戦争の対義語は文化だった、
生きる流れとは、存在の否定だった、
にわかに信じ難い雨が降る、 硬い沈黙の
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