転校生/北大路京介
とある学校のとある教室に美少女転校生がやってくる。
ただ転校生がやってくるというだけでも一大事なのに、しかもその転校生が美少女とあって、クラスは転校生の話題で持ちきり。
とくに思春期の男子生徒たちは、まだ見ぬ美少女に胸ときめかせ浮き足立っている。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り、先生が転校生を連れて教室に入ってくる。
先生は、おはようと挨拶をして転校生を紹介した。
「転校生の桃井桜子さんだ。」
「はじめまして。桃井桜子です。仲良くしてください。」
桜子が深々とお辞儀するやいなや木下は彼女の手をひいて教室を出ようとした。
「まずワシと仲良うなろうやないか
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