雲がぶんぶん飛んで行く/さすらいのまーつん
 

僕は トランペット吹いたり
逆立ちして めくれたシャツの下から
おへそに 歌わせたりして 
風邪も引かずに 笑ってた

目覚めたら 夜だった
完全に 置いてけぼり
世界に 置いてけぼり
立ち止まる 僕の周りで
景色は静かに 加速していく

かみさまが運転する世界は
土煙を残して地平線に消えていった
あの運転ぶりだと 爆音で
スピードメタルでも かけているのかもしれない
エントロピーの終点に向かって
しゃにむに突っ走っていった

三日月が 僕を見ている
しょうがない奴だと 父のように 笑ってる

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