ノート(ひとり さめて)/
木立 悟
白と光は
近づきすぎて離れはじめた
昼にも 夜にも
沈む受信機
土の高さから
霧を見ていた
既にいない
門番を見ていた
庭の蔓草の
大きな袋
その夢のつづきを
見れぬままでいる
壁と窓が
骨のように沈んでいる
川は街へ
夜を運ぶ
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