H.S/AB(なかほど)
 
 

優しいひとがいた
いつも笑ってくれた
唇かみしめた日も
肩をたたいてくれた

優しいひとがいた
馬鹿のつくほど素直な
人の心なんて知らねえと
言いながらも泣いていた


優しいひとがいた
星になってしまった



愛する者への熱い思い
消えるはずもないのに
それでも静かに 静かに
瞳 閉じてしまった

あいつの娘たちは
まだ羽跡残る天使で
男親に似るのだろう
同じ笑顔見せるのだろう


優しいひとがいた
星になってしまった



いつか会えると思ってた
あの頃の酒のつづきを
あの頃の話のつづきを
あの頃の夢のつづきを
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