まどろみの中で/森の猫
 
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が
そっと重ねられている

文庫本を片手に
朝日にあたり
リラックスしている横顔

あたしは
ふっと しあわせにあふれ

また 夢の世界に
帰ってゆく




戻る   Point(14)