部屋の風/
番田
僕にとってはどうだっていい
人間が思うことなんて
言葉もなく 流れた
詩には いつも
目的など ないだろう
垂れ流されるだけ
頭痛をもよおす
暗い部屋の ノートの上に
寂しい言葉を書いていた
遠い異国や憧れの人に思いを馳せながら
それは あまり 意味のないことだ
僕は家に帰ろうと思う
今日も何もしなかった
年ばかりとっていく
明るすぎる窓辺で
よくわからない 言葉を 綴らされながら
いったい僕はどこに行くのだろう
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