ママ/草野春心
 


  私はあなたのママじゃないの
  と、
  言っていた君の
  うるんだ、真冬の
  瞳に映ることはもう
  かなうことはないと、何度
  知らされていても、もう



  深くふかく愛してしまった
  僕は、
  君を、
  もう、
  擁くことも手放すこともないと、
  砕け散った、ふたつの
  真冬の
  瞳へと、添う




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