星霜の輪廻。/雅寛
 
遠の続きを。
そして、全ては輪廻して行く。
夢よりも、儚く甘く散ってしまおう。

星が微笑みかける夜。
僕等は振り向かない笑顔に問い掛けて見る。
そして、幾つもの否定された過去が未来に成り、
幾千億のナイフが切り裂く、たった一切れの永遠を選ぶ。

……愛し合う終わりを……。

新しい世紀末の夜、未来は過去を望んでいる。
追い着けない過去が、未来を見放しただけさ。
星霜は輪廻する。僕等の一瞬の歴史さえ、永遠に。
そう、たった一輪の、辺境に咲く花の幻だとしても……。
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