星霜の輪廻。/雅寛
星が涙を零す夜。
僕等は知ってしまう、全ての後悔と絶望。
そして、全てを手放してしまう。
思い出を、トランクに詰めて。
星が楕円を描く夜。
僕等はまた過ちを繰り返す、全ての後悔と絶望。
そして、無限の苦悩が終わる。
写真が、無数の星屑になる。
星が消えてしまう夜。
僕等は悪戯を仕掛けた。全ての神と平等に。
そして、時が瞬き合図をするのさ。
微笑い合えた、過去の為に。
君の涙が乾く“未来”。
僕は完璧な“過去”を望んでいただけ。
流れ星が終焉に辿り着いた日、感じるのさ、
「過去が未来に変わる瞬間を。」
星が消えてしまう夜。
僕等は知ってしまう、永遠の
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