抜け殻/さすらいのまーつん
 
また一つ仕事を投げだして どうせクズさと吐き捨て
さっさと歩き去った

夢と野望だけはやけにでっかくて
あの子との誓いを忘れるくらいに膨らんで

身体一つでぶつかっていって 見事粉々に砕け
また悔しさ一つ

思いつく事には全て手を出して
抜け殻みたいな男が鏡の向こうにいた

雨あられと降りかかる後悔と いつものように
アパートからむなしく見渡す夜の光
新しい 誓いなんて 馬鹿らしくて 空しくて

また今日も青空を見上げて 太陽に声をかける
これからもよろしくと

時々無性に自分がいやになる
それでも希望は捨てちゃいけないとわかっている

愛想つかせた家族に背を向けて あおる酒で
錆びれかけた心と身体に油差して
定まらぬ 筆の先で こりもせず 夢をつづる

わかってる 言われなくたって
わかってる こんな俺だって 

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