当てのない旅/さすらいのまーつん
ある日 ふと目覚めて 当てなき旅に出る
見送る者はない 道連れは影法師
そして君に出会い 共に語り合って
癒えない傷を見た 微笑みの裏側に
はるか遠く 旅に出かけよう 心のおもむくまま
息を切らし 何を追いかけて 僕らは走るのだろう
流れすぎる日々は 息付く暇もなく
一つに溶けてゆく 足跡も残さずに
波のようにうねる 草原のざわめき
道は続いている たとえ目に見えずとも
はるか遠く 遠くを見据えて 靴紐を結いなおし
立ち上がって また歩き出そう 行く先は風任せ
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