マスコット/
三原千尋
きゅっとひねって
ぐいと飲み干す
なんでもないことのように
そうできたらいいのに
あこがれと崇拝が
近づけて遠ざけるから
私はどんどん小さくなって
ペットボトルの首飾りになって
たわいもなく
揺れている
あなたみたいになりたい
できるだけ透けていたいのに
空回りがすべて裏目に出て
媚態にされたんじゃ
たまらない
頭をひねるどころか
首にも届かずに
見えていないふりをしてただそばにいる
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