睡眠しようとする者ども/榊 慧
「その若社長ってのが避妊前提だったのに生でやりやがったんだよ。あとで一万円プラスでもらったけど。」
「性病ちゃんと検査しろよお前。」
「多分ないけどね。」
その後彼と生で致した。射精は口で受け止めた。飲み込んだ。
「性病、もしなったら、二人でなおそっか。」
彼はそう言った、目を閉じてそのまま後ろに倒れ込んだ。
「その不安というのをそれを言わずに取り除きたかった」
「……。」
「………」
「不安ていうのはそれそのものに触れないと絶対とれやしないっての、解ってないでしょ?」
「……。」
「当たり前じゃん。それが、不安なわけだからさあ」
「…そうだけど」
「ずっと不安だった
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