時のまどろみ(九)/信天翁
 
始発駅では
   カルマをコーティングした
        「時」が持てた
鼻毛をのぞかせ不精ひげのままで

途中下車駅では
   リグレットが闊歩した
        「空」が見えた
エゴのメッキが錆びついたままで

だが 終着駅では
   ニンフともののけが握手する
そんな「時空」が訪れるだろうか

       干からびたこの俺に

   
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