孤高/花キリン
だろうが
昼と夜の二極化された孤高にも
また新たな矛盾は生まれてくるのだろう
狼が孤高の動物だったように
似たものが人間界に存在していても不思議ではない
群れることもなく知恵者でもなく
ましてや尾を振りながらすり寄ることもなく
気高さとは遠くかけ離れていたとしても
老いた気高さについて考えている
重ね合わせるものはそう多くはないのだが
あの時代が孤高の時代であったのかも知れない
錯覚であったとしても それは紛れもなく
寄りかかれる丈夫な意思であった
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