記憶/
 
恋し君を想う

幾年の月日
幻想と現実の狭間で
彷徨い
バランスがくずれ狂気の世界に足を
踏みいれ始めた

頬を伝うは
悲しみ 喜びの涙か
その世界で
なにを見たのか

誰も知らぬこと
もうそこには誰もいない
風だけがなにかを
伝えようかとするようにだだ吹き乱れる

風の記憶を聞くものは 誰も いない

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