記憶/
月
恋し君を想う
幾年の月日
幻想と現実の狭間で
彷徨い
バランスがくずれ狂気の世界に足を
踏みいれ始めた
頬を伝うは
悲しみ 喜びの涙か
その世界で
なにを見たのか
誰も知らぬこと
もうそこには誰もいない
風だけがなにかを
伝えようかとするようにだだ吹き乱れる
風の記憶を聞くものは 誰も いない
戻る
編
削
Point
(2)