おちるおちる/榊 慧
 
数々の産褥の果てに成就した呪いを包みこむように祈る赤い赤い
赤い世界に枯れ葉の落ちる落ちる腐り落ちる
嘆きのキスを吐き出して誰かに抱かれにゆくそれは
埋める埋め続ける腐り落ちる祈りはうずめる
その中で佇みに飽きない
白い肌と白い更紗の区別のつかない
青白い頭にもハート型枯れ葉の嘔吐
お前は心臓を吐瀉する
お前は消化器をまとめて吐瀉する
記憶は記憶をうずめる

だが枯れ葉自体、
それは無い

あおと赤とそれと何色かと
僕きらい。
枯れ葉は、
何色、
知らない世界。
ぼく、ぼく、
知らない。
世界、
知らない。
何色、かと訊ねる、その、そいつ
しねばいい
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