はれいろ/ねなぎ
 
直しを迫られ
手順書の再検討を重ね
磨耗した頭は
逃げを求めて
喉が乾いて行く

酔い焦がして
匂い経ち
醒ますことなく
水のよう
広がりちらばり
経ち切れて
形すらなく
解けてゆく

きゅうにはなびを
むけられたから
ふくとてがこげた
いそいでかわで
あらったけれど
ずくずくと
なって
いたんでいる
だんだんと
あつくなって
じんじんと
してきて
ふくらんで
だらだらと
なにかながれて
あつくて
しんまで
しびれるみたいで
てをみたら
はじけちゃう
みたいに
そのばしょだけ

声をかけられた気がして
起きたが
誰も居
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