水の檻/四帰
 
 
まるいあかりって
ぼくの檻を揺り起こすぐらいのやさしさしかない
だってほら 一枚ガラスの向こう側はもう寝静まっている

やわらかなひかりに背を向ける
それは 朝も 昼だっておなじこと
いつもなにもみえないどこかを 見つめている

くらいひかり
それは瞼のうらに見えるもの
落ちてきたてのひらに浮かぶもの
 


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