ハト通信2/アンテ
いつのころからだろう
きがつくと
うまく
なけなくなっていた
ぽっぽぅ
ながいはりが
まうえ
ましたにくるたび
さえずる
のがとうぜんだとおもっていた
でも どうして
はとは
なかなくちゃ
いけないんだろう
ぽっぽぅ
ほんとうは
ないてすらいない
のかもしれない
のどをとおるとき
くうきがぐうぜんおとをたてた
だけかもしれない
あるいは
ふいごのような
しくみが
あって
ぽっぽぅ
ああ
そうか
ぼくは
ほんものの
はと
じゃないんだ
ぽっぽぅ
ぽっぽぅ
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