雨のち/四帰
 
 
ひからびた雨は ふたたび雲にとらわれるのをおそれている
底のない青い穴 弱りきった栄養はもう 吸いつくされた

顔をふせ 膝をかかえて 冷めた今日にうずくまる
部屋の片隅で
こぼれた風を 感じながら
重いせなかを 震わせながら

渇いた足音 土をまとい
潤む瞼のうえを、歩いていく
 

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