窓際の眩暈/
シホ.N
てこの眩暈のようなものも
その何かに属するものだ
この眩暈のようなものに
恍惚し
また嘔吐しもする
窓際にいると
不意に
とも徐々にともつかず
一直線に吸いつける感じがあり
その前後の幾ときか
窓下のコンクリート面を目にしていたのは確かとしても
すでに落下は始まっていて
すると西瓜のように
頭蓋は割れてしまった
パラレルな世界の体験
窓際の眩暈の後の
無数の時空
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