町の明かり/
吉岡ペペロ
仕方がないことに疲れてしまうなら
いっそ悪意になってしまおうではないか
それがいちばんいいような気がした
大雨が町の明かりを隠していた
ほかの男に幸せにされているのが
許せないだけの大義名分だった
仕方がないことに疲れてしまうなら
いっそ悪意になってしまおうではないか
それがいちばんいいような気がした
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