秋/吉岡ペペロ
 
青灰色のひかり

彼女のマンション

まだ5時だ

九月のセミが鳴いている

秋が混じっている

手を繋いでいた

ぼくよりも孤独を決意した

若くて暖かい手だった

青灰色のなかで

ぼくはたましいにしがみついた







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