遺書にはならない足跡/セグメント
ことが通常ではないだろうか。
以下のようなことはおそらく有り得ないが、ストレスフリーの生活を送っている人間が翌日に起床し、そうだ今から手首を切って死のうと思うだろうか? おそらく否、だろう。全ての人間に出会い、全ての書物を読み、検証したわけではないから、推量の形容詞が多くなってしまうことがもどかしいが。
話を戻そう。自分自身に自分で対処出来なくなって行った人間に、他者は一体何が出来るのだろう。医学的見地からすれば、通院、服薬、カウンセリングなどがある。確かに、それらは有効だろう。実際、今の私がそれに当て嵌まる。私が行(おこな)っていることは通院と服薬だ。今回が初めてのことではない。これは、
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