遺書にはならない足跡/セグメント
だ。扇風機と壁が傷むし、騒音の元となっている上階の住人だって人間なのだ、そのような対応を私は人間に対して本当はしたくない。
だが、最早、半年間以上に渡って耐え、聴覚過敏や神経過敏におそらくなり、メニエール病の疑いすら引き出された私は、咄嗟に立ち昇った感情を抑制することが出来なかった。泣きそうになりながら耳栓をして、その日は眠った。耳栓はこの日だけではなく、もう毎日、眠る時には習慣となってしまった。安心出来ないのだ。しかしながら耳栓をしていても聞こえることもある。イヤホンを使用して音楽を聴いている時にも分かることがある。
建物自体の問題もあるのだろうと私もやっと分かって来た。と言うのも、隣に
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