耳鳴り/mac
 

もうずいぶんあの頃から日が経って

今みたいな自分本来の姿で生活するのにも

慣れてきたというのに


このまま放っておいてくれれば

いつか自業自得でひどく終わらせれると

思っていたのに




あの時に、それよりもっと早い時期に

終わっていたはずの僕は

まるで彷徨える魂



消えなければならない事はわかっていて

消せない自分自身が歯痒くて

自分自身を傷つけて

壊して汚して




大丈夫

まだ消えないし消し方もわからない




キミが心を傷める事じゃない




終わらないのは終わらない時期なんだろう


キミの笑顔が僕の心を照らして

少しずつ溶かせて


ぬるい痛みを伴って

あの頃の僕を呼び起こす


どちらが正なのか負なのか

定めのわからぬまま


バランスを取り続ける


少し耳鳴りがする



遠くで聞こえる雷鳴のように







戻る   Point(1)