寄生木/
四帰
横たわるゆめの続き
ざわめく空は重い種を地上へ 降り落としていく
それは
一閃のいかずちのように
雨を伝って 土を踏む
うららかな川の流れがとまる
おだやかな海のまんなかは 深く 抉られてしまう
まだゆめは覚めない
ひとびとに宿った冷たい根は 今日もあらたな住み処を探している
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