路地のガムだらけ/
番田
私は思った
詩を書くのは何故だろう
失われた言葉ばかりだった
この 早すぎる時の流れの中で
それはリアルなものだろうか
それとも虚構であるものとは何だろう
あまりにも 自分自身からは 遠すぎた
私の理想としたものからは 近すぎた
*
人と人の結びつくのは なぜだろう
社会はつまらない
そして私は とても疲れた
意味を持たないからだろう
喧騒の中で
私は 静かにハトを見ていた
キミは一体何だろう
そっと 静かに 立ち去られていた気がする
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