路地のガムだらけ/番田 
 

私は思った
詩を書くのは何故だろう
失われた言葉ばかりだった
この 早すぎる時の流れの中で


それはリアルなものだろうか
それとも虚構であるものとは何だろう
あまりにも 自分自身からは 遠すぎた
私の理想としたものからは 近すぎた



人と人の結びつくのは なぜだろう
社会はつまらない
そして私は とても疲れた
意味を持たないからだろう


喧騒の中で
私は 静かにハトを見ていた
キミは一体何だろう
そっと 静かに 立ち去られていた気がする



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