星屑みたいな夜に/千波 一也
さびれた町だけど、さ
コンビニ袋なんかを
シャリシャリいわせて
きみと歩いて、さ
きょうのことを
懐かしく思う日が
来るんだろうな、
って
真夏のくせに
夜はひんやりしてさ
数少ない街灯のくせに
1本1本のオレンジ色が
ほんと
薄くてさ
ほんとに
さびれた町なんだけど
きみが
いるからさ
良かったな、って
ほんとに
コンビニ袋の中身は
そりゃ安物だけど
ハーゲンダッツとか
缶コーヒーじゃない珈琲とか
ちょっとだけ
フンパツしてて
ま、
そんな贅沢を
分かち合いながら
おじさんと
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