森の中から/
番田
いつも何もない
夕暮れを私は見ていた
私の心のどこかで
いつも この世の中は 空っぽだった
季節が過ぎた
長い この夜の中
ベッドの上で
私は 眠りに 落ちていく
そして 鳥が 鳴けば
子供たちは 家に帰っていく
今日も 満員電車の
サラリーマンたちとともに
戻る
編
削
Point
(2)