学校の思い出/
yamadahifumi
僕は長い廊下を
ずっと歩み続けている
あの日、見た夕陽は
今も瞼の裏に焼き付いている
あの日、怒った先生の顔は
可笑しいような悲しいような顔だった
僕を殴った同級生は
いつの間にか卒業していなくなっていた
僕が告白したあの日の下駄箱は
今は磨かれて綺麗になっている
あの日、置いていった僕の心は
今も離れたまま動き続けている
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