W.K.第三回「二枚のカヴァーアルバムYO!HO!〜山崎さん、歌、お上手ですね」/たもつ
いアルバムだと言っても良いでしょう。そういう意味で資料的な価値は十分にあると思います。
まあ、カヴァーアルバムです。原曲を歌っている人の思いも、それに対するファンの思いも超えることはできないし、もしカヴァーしている本人が、超えた、と思ったらそれは傲慢だし、きっと歌に表れて鼻につくでしょう。でも、カヴァーしている人間が謙虚にその歌と向き合い、その上で新しい世界観を創造する、というところに立てば、それはやはり気持ちの良い空間が出来上がると思われます。
カヴァーというものが、ジャンルとして認められるのであれば、この二枚のカヴァーアルバムは間違いなくレベルが高いです。何より、音楽に対する愛情と敬意にあふれています。
W.K.の第二回でも書きましたが、私はこのアルバムでフィッシュマンズの「いかれたBaby」という素晴らしい楽曲と出会えることができました。最後にこの「いかれたBaby」に添えられた副題とともに、第三回を終わりにしようと思います。
「いかれたBaby 〜音楽の恵みをこの曲に」
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