季節さん、ゴメンね/
吉岡ペペロ
ツツジが朝、風をあらっていた
クチナシが夜、轍をこねていた
ヒマワリが昼、空をふかんしていた
季節さん、花ばかり見ていてゴメンね
高架下の茶店でジャズがたゆとうと
知らぬうちに謝っていた
髪の毛を汗がながれた
いまだけ気ままな音楽に
ほんのすこし素直になっていようか
ツツジが朝、風をあらっていた
クチナシが夜、轍をこねていた
ヒマワリが昼、空をふかんしていた
季節さん、花ばかり見ていてゴメンね
戻る
編
削
Point
(2)